さて、僕は今年42歳。
人生の折り返し地点を迎えました。
この42年。一度死んだりもしましたが、今はピンピンしています。笑
19でこの世界に飛び込んだわけですから人生の半分以上を美容師として過ごしてきたわけです。
さぁ残りの人生をどのように生きようか?
40歳をすぎた頃からずっと考えていました。
いっぱい悩みました。
悩み抜いて出した答えは「訪問美容」でした。
訪問美容とは・・・
疾病、怪我、認知症、ご高齢、妊娠中などで外出が困難な方
また、ご家族様の介護や乳幼児の育児中で家を離れると家族の安全が保てなくなる方の
ご自宅・介護施設・病院等へお伺いしカット、カラー、パーマ、シャンプーなどの美容サービスを提供させていただくこと。
なぜ訪問美容だったのか?
それは僕がまだ美容師としての駆け出しの頃の記憶に遡ります。
当時働いていたサロンの行事で某介護施設にボランティアカットに行きました。
その時、僕が担当したのが80歳くらいの車椅子に乗った女性。
まず僕が男性美容師だったことが彼女の驚きだったようで
「若い男性にカットしてもらうなんて・・・」
と、申し訳なさそうな顔。
少し困惑した表情を浮かべたその顔は、カットが進むに連れ、どんどん明るく嬉しそうな表情へ変化していきました。
切り終わった時
「お兄ちゃんありがとう。なんだか出かけたくなったわ。」
車椅子のその女性は明るい笑顔でそう言いました。
普段は施設の方にカットしてもらっているそうで、聞くと鏡のあるところでカットするのは久しぶりだとか。
そんな嬉しそうにされている姿を見ていて
美容には人を元気にしたり前向きな気持ちに変えるチカラがある。そう感じたのです。
残りの人生。美容のチカラでもっとたくさんの人を笑顔にしたい。
そんな人生も悪くないなと。
そして、その気持ちを確かめるように
今度はスタッフを連れ再びボランティアカットへ行くのです。
そして僕の気持ちは確信へと変わりました。
やっぱり美容には人を元気にするチカラがある!と。
そんな矢先、まさに奇跡とも思えるタイミングでとある募集を目にするのです。
それは「訪問美容ゼミ」
講師は愛知を拠点に福祉理美容師養成や医療用ウィッグなどを手がける「ふくりび」さん
関東を中心に訪問美容を展開するTrip Salon Un.さん。
そして介護のスペシャリストNPO法人Ubdobeの中浜さん。
という絶対ありえない最強の講師陣のゼミの第1期生として学ぶ機会をいただいたのです。
同じ志を持つ仲間もでき、不安や疑問がすぐに解決できる最高の環境で訪問美容を始めることができました。
これから美容のチカラで、この大好きな鳥取にたくさんの笑顔を作りたいなと考えています。
近いうちに詳細をアップしますのでよろしくお願いします。
訪問美容はじめます。